なぜみな円高が好きなのか

 講演等のイベントでの質疑で必ず出るのが「なぜ円高がよいという人がいるのですか?」という質問です.僕も理解できないのでいくつかの仮説(というか想像)を答えてお茶を濁すのですが……なんでなんでしょう.下記の討論のこともあり,ちょっと円高論への反論を考えるために円高論そのものについて考えていたんですが,どうもわからない.

 最近よく耳にするのが円高内需拡大という意見です.しかし,はっきり言って何を言っているのか分かりません.なぜ円高で海外製品が安くなると国内製品への需要が増えるのでしょう.さらに円高は雇用の海外流出を促進します.なぜ雇用が減少すると消費が拡大するのでしょう,なぜ工場が海外移転して投資が増えるのでしょう.謎でなりません.もしかして……内需拡大時に円高になるという因果を逆に理解してしまっている!?

 円高待望論が存在する理由として他にはどんなものがありますでしょうか? ご存じの意見がありましたらお知らせ願えればと思います.

日曜日はトリプルヘッダー

 日曜日(10/11)は朝から昼下がりまでTV出演,講演,講演のトリプルヘッダーです.

 放映時間は07:30-08:54です.僕以外のゲストは(現時点での予定としては)渡辺周氏,津村啓介氏,西村康稔氏,江田健司氏,大久保恒夫氏,上山信一氏とのこと.地上は民放初めてなのでどこまで話せるか分かりませんが,キーワードだけは叫んで帰ってこようと思います.

 生放送後すぐに大学に移動.日曜はオープンキャンパスです.10時から説明会らすぃ.今年も講演?模擬講義?の担当です.タイトルは「考える力がつく!経済学思考入門」とのこと.高校生(!?),受験生を抱えられている親御様はもちろん,オープンキャンパスは別に受験生だけのための催しではないので,全然無関係な方もちょっと除いてみていただければ幸いです.僕の出演(?)予定は以下の通り,

11:20-12:10 「考える力がつく!経済学思考入門」9号館391教場
13:50-14:40 「考える力がつく!経済学思考入門」9号館391教場