麻疹休講

 昨日の早稲田大学全学休講でいよいよメジャーになった(?)ようです.私の本務校でも先週木曜より全学休校が決定しました.これに対しては,「そこまでする必要があるんだろうか?」という疑問をお持ちの方が多いことと思います.これは学生,教員も同じです……どうせ補講になるので夏の出張等の予定が全然立たなくて困ってしまう*1
 麻疹は学校保険法施行規則第十九条での「学校において予防すべき伝染病の種類」の第二類に分類されており,これはインフルエンザと同じ区分*2です.同規則で挙げられる伝染病に関し,学校保険法第十三条「学校の設置者は、伝染病予防上必要があるときは、臨時に、学校の全部又は一部の休業を行うことができる。」に依拠して休講措置をとったわけですが…….
 同分類に含まれるインフルエンザでの学級閉鎖・学校閉鎖に比べると,今回の大学全面休講はあまりにも大げさな気がします.
 そう思ってちょっと調べたところ,小中学校ではおよそ20%の罹患またはその可能性を基準に休業措置を検討すると言うこと.それに対して,駒澤大学では10人/16000人,早稲田では30人/40000人ですからコンマ以下のパーセンテージにすぎません.さらに同法の規定では「全部又は一部の休業」ですから,どのみち寮での生活で伝染環境ばっちり(?)の体育会系の部活動を禁止する意味もよくわかりません.
 なんで今回こんなに(大学or東京都が)ナーバスになっているのでしょう?なにか理由らしきものに思い当たる方はいらっしゃいますでしょうか??

*1:僕の場合はこの時期に約2週の休みはものすごくありがたいのですが,普段の年なら同じ感想を持ったでしょう

*2:以下,法令等は本務校からの通達と秋田県の小学校教頭の佐々木さんのweb pageを参考にしています