こっぱづかしいぜ^^;;


 昨日(28日)の日本経済新聞23面で,松井彰彦先生が先月『論座』で書いた政策の最小差別化命題に言及されていました.その記事とはあまり関係ないのですが……同論説のなかで西谷修先生の話にも言及されていたのがなんともなつかしくて今日はちょっくら雑談.


 松井先生は僕の理想の教師像に*1,西谷先生は僕の進路に(本人は多分気づいてもいないと思うけど)大きく影響を与えた人なもので.


 大学2年の夏.僕は文科2類という語学を落とさなければ自動的に経済学部に行けるというネコ以下の階級の学科に所属していまして*2……その上,なんとなくみんなと同じ経済学部に行くのがかっこわるい様な気がしまして,思想や哲学の授業ばかり履修していました.
 
 そのうち,なんとなく哲学者になりたくなってしまい,学部学科の振り分け希望を出す頃にはかなり経済学部に進む気が失せていたのです.


 そんなとき,ちょうど西谷先生と飲む機会があり*3ました.以前履修した講義の中でかなり喰いさがって質問していたため先生に顔を覚えてもらっていたみたいなので,この機会に是非意見を聞いておきたいと思い,


「先生! 僕には哲学者とマルクス経済学者と新古典派経済学者のどれがむいていると思いますか?」


と質問してみました.すると,西谷先生の答えは「ん〜.とりあえず経済学を勉強してから考えたら?」とのものでした.その後同じ質問を伊藤誠先生にぶつけたときも「新古典派をやってからマルクスをやった方が視野が広がる」との助言をいただき,マクロをやることに.


と,ここまで思い出話を書いていて思ったんですが……


西谷先生も伊藤先生も,


「飯田は近経にむいている」


といいたかったんではなくて,


「お前は学者にむいていない!」


といいたかったのか???????


だとしたら二人の慧眼に恐れ入るほかないと思う秋の夜でちたorz

*1:S野とかA木に飲まれれた次の日の講義とか.これを詳しく書くと松井先生の名誉に関わるのでやめておきますが……ボキも学生にやられたことがあります.

*2:今は文2も進学振り分けを受ける必要があるとか……もしそうだったら多分僕は経済学者になっていません.クリスチャン・ディオール&チャイ平均点合格でしたから

*3:西谷先生は当時ヘビースモーカーでしたが,今でもそうなのでしょうか.僕は今や当時の西谷先生並みのチェーンで困っています