新刊出ます!『ゼロから学ぶ経済政策』(角川Oneテーマ新書)

 きたる11月10日に,角川Oneテーマ新書より『ゼロから学ぶ経済政策――日本を幸福にする経済政策のつくり方』が発売されます! 今回のテーマは経済政策!!(……ってだいたいいつもそうですが).まだ書影が出てないですが,副題といい帯といいこれでもか!ってくらい盛ってますがなにとぞよろしく.



 今回の本の当初の執筆動機は,『ゼミナール経済政策入門』(岩田規久男・飯田泰之,日本経済新聞社)にいただいたコメントが発端です.ありがたいことに多くの先生にテキスト指定いただいたようなのですが,使ってみてのコメントの多くは「入門書にしては難しすぎる!」というものでした.僕も駒澤大学の選択必修「経済政策」では『ゼミナール』を教科書にしているのですが,確かにちょっと1・2年生向けには厳しい*1.そしてなによりも量が多い.もう少しあっさりした教科書がないかなという自分の要望から出発しての新書版「ゼミナール経済政策入門」を出そうと考えました.
 しかし,単なる教科書のお手軽版では新書で出す意味がないですよね.そこで,今回の本では僕の価値観・価値論に時に踏み込みながら経済政策の基本事項を解説しています.僕の価値観ってなにかって? もう多くの人がご存じだと思いますが,

です(あっ.あと性格の問題としての折衷主義ねw).この4つを影の通奏低音に,『経済成長ってなんで必要なんだろう』(光文社SYNODOS READINGS)で展開した,経済成長・経済安定化の重要性をあらためて詳説し,さらに再分配政策に関する基本的な(僕の)解釈を添えて議論を展開しています.その意味で,教科書よりは感情的,思想書や時論よりは理論的というちょっと変わった経済学入門になっているのではないかと思います.

 お時間ありますれば,是非ご笑覧いただければ幸いです.
 

さっそくの誤植報告

 僕の本恒例の誤植報告ですが,見本本を見た段階ですでに一か所.なぜかラストの校正でわざわざ正しいものから間違えたものになおしてる…….

P202L2
(×)「1/人数」乗で割る
(○)人数の平方根で割る

です.本当に申し訳ない.それにしても前者がなにを考えて書いたのか全然思いつかない*2

*1:選択必修なので1・2年生の履修が多い

*2:何の話かこれだけで分かった人コメ欄に予想をどうぞ〜