ニコ生×シノドス大震災スペシャル「ニセ情報に気をつけろ! 生き残るための情報戦略」

 さて,今月のニコ生シノドスは震災.今次の震災についてその復興のために必要な政策,そしてその財源……の話も非常に重要ですが,今回は経済ネタをちょっと離れて「ニセ情報」と「デマ」のお話し.
 震災直後の「○○で助けを求めている人がいます」系,芸能人のblogやtwitterでの「友達の友達によると」「実は○○らしい」系,極めつきは原発事故に関する狼狽tweetまで.今もなおネットを通じたニセ情報の拡散が目立ちます.これに関してちょっと面白かったのが,

元々は,「オカンってすぐ怪情報に乗っかるよね」というあるあるネタへの反論.でもよくよく考えてみると,「オカン」というか年配女性はマスメディアの情報に勝手な解釈を加えて変な行動をすることはあるけど「デマを真に受ける」とはちょっと違う気がする.紙屋研究所でも指摘されるように,むしろネット・ユーザーの方が「乗っかる」「真に受ける」ような気もします.さらに年配女性と違うのはそれをとんでもない広範囲にまき散らす恐れまである.


 というわけで,ネット時代のデマについて考えてみましょうぞ!

ニコ生シノドス・大震災スペシャル「ニセ情報に気をつけろ! 生き残るための情報戦略」


2011/03/30(水) 開場:20:50 開演:21:00


 未曾有の被害をもたらした東日本大震災
 多くのデマやチェーンメールが飛び交い、原発に対する不安言説も広まっている。
そうした混乱を抑えるためには、「確かな情報」の早急な共有と、「ダメ情報」の仕分けが必要だということに、異論はないだろう。
 だが、政府や東電への不信感から、公的なアナウンスへの信頼度が失われ、「専門家」の意見もまた、真逆の意見が混在しているのが現状だ。
 また、多くのアナウンスが「現状の報告」に終始し、「これからどうするのか」といったシナリオ提示が不足していたことも、人びとの不安を温存し続ける大きな要因となっている。 これでは、一般市民が「確かな情報」を獲得することは、とても困難なようにも思える。
 歴史に残る国難の今、「確かな情報」を共有するためには何が必要なのか。徹底的に議論する。


ゲスト
平川秀幸(ひらかわ ひでゆき)
1964年生まれ。大坂大学コミュニケーションデザイン・センター准教授(科学技術社会論、サイエンスショップ代表)。専門は科学技術のガバナンス論。「市民と科学者の熟議と協働」をすすめるプロジェクトの研究代表者を務める。著書に『科学は誰のものか―社会の側から問い直す』 (NHK生活人新書)
八代嘉美(やしろ よしみ)
1976 年生まれ。慶應義塾大学医学部特別研究助教東京大学大学院医学系研究科博士課程修了、博士(医学)。専門は幹細胞生物学、科学技術社会論再生医療研究 の経験とSFなどの文学研究を題材に、「文化としての生命科学」の確立を試みている。著書に『iPS細胞 世紀の技術が医療を変える』、『再生医療のしくみ』(共著)等。