見本出来!近日発売♪乞御好評?

 今月は書籍が2冊,ほぼ同時に発売されます.ここまで発売日が近いのは初めてかも.

日本の大学教育に一石を投じる本:『マクロ経済学の核心』

 あれ?タイトルが違わない?……という方.ほんとすいません.五年越しの『飯田のミクロ』の続編です.
 特色としては,長期の成長モデルと短期の循環モデルの接続を重視した構成になっていること.
 そのため,最近この手の入門レベルのテキストではあまり重視されていない,ハロッド=ドーマーモデルやヒックス=サミュエルソンモデルにもそこそこページを割いています.確かにこれらのモデルを現代の分析で使うことはあまりないですし,資格試験でも見かけなくなってきていますが……これがないとなんか「ストーリーとして入門レベルのマクロ経済学を把握する」ことが出来ないように感じるんですよね.
 コンセプトは「ど真ん中の教科書」.新書縦組みですので,数式は最小限に抑え,言葉による説明を重視しました.そのためテキストとして用いて,講義の中で数学的な解説を補充するという利用に好適かと(営業です).


 しかも価格は「840円+税」! 減少し続ける学生の可処分所得,バイトと勉学の両立の難しさ,高騰する授業料……大学教育を巡る経済的な課題に一石を投じる低価格です! 学生の懐を考えるならぜひ『マクロ経済学の核心』を♪ Kindle版も同時発売ですよ.


マクロ経済学の核心 (光文社新書)

マクロ経済学の核心 (光文社新書)

いちおう姉妹編もよろしくね(なんか紙の方は絶版らしいですorz).

イベントも企画中ですよ!:『これからの地域再生

 そしてこちらは編著.ここ数年,私の興味の中心である地域再生についての試論集.テーマは「中規模都市」です.具体的には中心部10万〜30万+周辺部20万〜50万くらいの都市圏の中心部の活性化に関する理論・歴史・実践を理解いただけるような編集を心がけました.
 古くはジェイン・ジェイコブス,新しくはリチャード・フロリダ(そんなに新しくもないか^^)が指摘するように,イノベーションの第一ステップであるアイデアは都市でこそ生まれる.人々の需要が「モノそのもの」からデザインやストーリーという「モノの周辺」に移行しつつある今.アイデアを生み出す場としての都市を国内にいくつ維持できるかが日本経済の命運をになっているとさえ言えるのではないでしょうか.
 そして,なんといっても僕以外のメンバーが超豪華.こちら,もうこの際僕の章は飛ばしていいから全国民必読の書ですよ!


 奇しくも4章を担当いただいている木曽崇さんの単著も同日発売.5章を担当いただいた藤野英人さんの著作も先週発売されたばかり……なのでこりゃ出版イベント開催不可避です.近日中に再度告知申し上げます.


これからの地域再生 (犀の教室)

これからの地域再生 (犀の教室)

飯田の地域経済もの第一弾もあらためてよろしくお願いします!
地域再生の失敗学 (光文社新書)

地域再生の失敗学 (光文社新書)

木曽さん,藤野さんの新著は↓