なぜマークス寿子女氏は「もっと女性をほめよう!」というのか

 今やもう古い話題ですが,マークス寿子女氏が「日本の男性は女性をほめない」という話をされているようです.コレへの反応はbewaadさん山口さんなどが既に言及されています.

 しかし,お二方の素直な分析よりもちょっと意地悪に*1考えてみましょう.なぜマークス寿子女氏は「日本の男性は女性をほめない」というのか.それは「日本の男性は女性をほめない」と思う女性が彼女の言説の主要顧客だからではないでしょうか.

 wikiを見る限り女氏の著作は「日本人はダメ」的なものが多い.こういう話のマーケットは40歳未満には薄い.そして,女性著者ですからターゲットに適しているのは男性よりも女性.さらには,主婦層ではないでしょうか.

 利益があれば,必ずほめます.女氏自身が言及しているように.

この10月にニューヨークのダウンタウンを歩いていると「いいね!その帽子」と言ってくれた路上の物売りの黒人男性がいたので嬉しさのあまりあげてしまった。

って.これは営業トークでしょw……日本でもデパートの婦人服売り場に行けば男性店員も思うさまにほめてくれますよ.僕にはいわゆる上司っていないのでわからないけど上司の奥さんとかもかな.

 日本の主婦層は実社会,特に男性社会との接点が希薄です*2.男女混合での社交の場も限られてくる.その結果「ほめられ」の総量はどうしても少なくなるでしょう.その結果,「あんまりほめられてないなぁ」という感覚を持つようになるんじゃないでしょうか.

 そして「あんまりほめられてないなぁ……私がダメなのかしら」という感覚を持っている人に「そんなことはないよ.それは日本の男のせいなの」と言えば!それはなかなか「ウケやすい話」になるんじゃないかなぁ.

*1:ちなみにkumakumaさんのもけっこう意地悪

*2:これ自体は大いに問題かもしれないが今回の話はそれはメインではない.ちなみにうちの母(書家なので割と男社会で生きている)はよく「だれだれに若いってびっくりされた」とか「センスがいいって言われた」とか言って喜んでます.