若田部昌澄×橋本努×飯田泰之「経済学の構想力 ― 日本をデザインする」

 さてさておなじみシノドスですが,今回は今までとは趣向を変えまして3人の論者の講演(Lecture)と座談会(Symposium)を組み合わせた混成形式でお届けしたいと思います.登場願うのは,『日本を変える「知」』(光文社Synodos Readings)『革命待望!―1968年がくれる未来』(ポプラ社)でもご活躍の橋本努氏とシノドス初登場……ですが皆さんご存じの若田部昌澄氏です.
 なかでも(僕自身が)楽しみなのは座談会.橋本さんの理想論と僕の技術論は一度は真剣にその重要性を討議しなければならない話ですし,政策提言をほぼ全面的に共有している若田部さんともその普及のための戦略の面ではいろいろと相違がありそう.三つ巴での討論が期待できそうです.


というわけで以下告知

シノドス×光文社共催 Lecture&Symposium
橋本努×若田部昌澄×飯田泰之「経済学の構想力 ― 日本をデザインする」
日時 : 2009年9月27日(日)13:00〜17:00
場所 : 光文社(東京メトロ有楽町線護国寺駅5番出口より徒歩5分 地図はこちらです )
お申し込み→http://kazuyaserizawa.com/event/index.htm


概要:
 危機的な経済状況に直面したとき、私たちはともすれば「さらなる自由放任の徹底か計画経済への転換か」という二分法的な思考に陥ってしまいが ちです。し かし、自由放任の徹底はシステムの不安定化を招き、計画経済への道は成長なき冷たい社会に私たちを導きます。
 それでは、経済思想はあらたな経済・社会の 形にどのようなヴィジョンを提供できるのか、経済理論が示す望ましい経済システム・経済政策とはなにか、経済学史は経済思想の提示するヴィジョン、経済理論の示すメソ ッドにどのようなヒントを提供するのでしょうか。
 経済思想(橋本努)・経済理論(飯田泰之)・経済学史(若田部昌澄)のインタラクションはいかなる日本のデザインを生み 出しうるのか……ご鑑賞いただければ幸いです。


13:00〜13:10 荻上チキ 開会の辞
第1部 Lecture
13:10〜13:50 橋本努「ローマ・クラブ型恐慌の不安と希望」
13:55〜14:35 飯田泰之「資本主義のメンテナンス術」
14:40〜15:20 若田部昌澄「理想と現実の間:経済政策の歴史に学ぶ」
第2部 Symposium
15:40〜17:00 若田部昌澄×橋本努×飯田泰之(司会)「経済学の構想力」


 問題はシンポジウムをどういう方向で行くかばかり考えてしまっていて,自分自身のレクチャーについてなんも考えていないこと.しかもそれに今このエントリを書いていて気づいたこと…….ヤヴァイ.タイトルからすると成長・安定・分配について広く浅く紹介的なレクチャーをというかんじかなと思いつつ,もっと突っ込んだ内容を期待する参加者も多いのかなと思ったり…….もうこの際聞きます……どんな話が聞きたいですか!?(そんな無責任なorz)