池袋フレンチ事情

先週はクリスマス週間になるとレストランが高価格低サービスになるので,の前に駆け込み需要でレストランにいったりしました.僕はここ6年池袋住民+その前も西武池袋線に住んでいたので,30年近く池袋が最も近い繁華街です.だからなんとなく池袋が好き.というわけで今日は池袋とフレンチレストランという矛盾した概念wの統合を目指してみます.

池袋のフレンチというとオテル・ドゥ・キタオカしかない的なイメージの人が多いようですが,何と言っても高いので早々行ってられません.しかもフルフレンチは日本人の胃にはちょっと荷も重いし,ポーションを落としてもらうというのももったいなくて出来ない(←貧乏性)という人も多いんじゃないでしょうか?でも池袋はなにげにカジュアルフレンチの名店が多い地区でもあります!今日はその中でも,お薦めの2店を.

池袋芸術劇場裏の路地,これまた一部に熱狂的な支持のある蒙古タンメン中本の少し奥にある席数20ほどの小さなお店です.かつては和野菜を使ったフレンチなどでご存じの方もいるかも知れません.技法としては正当派のフレンチなんですが,味付けが割とさっぱりしていて,バターたっぷりの「フランス料理だっ!」というのは苦手だという人にもお勧めのお店です.

なかでも必ずオーダーして欲しいのが,暖かいオードブルのフォアグラと和野菜の組み合わせ(具体的な組み合わせは月ごと変わります).外側のカリカリ感と中身のとろ〜りした食感の組み合わせは何度食べても飽きません.2人でワイン1本を頼んで2万円という価格帯のでこのレベルのフォアグラの店には他に出会ったことがない.また,プティフールとして出されるキャラメルも甘さを抑えてありどんどん食べれちゃう.

また,サービスは繁忙期以外はマダムが一人で切り盛りしている感じで,ちょっと高級な洋食店といった気軽さがあって私は好きです.惜しむらくはメインにオリジナリティーを欠いている感があるところでしょうか(もちろん大変美味しいのです……念のため,がトラントと言えばこれだ!というスペシャリテがない).

彼女や奥さんと仕事帰りに「ちょっと贅沢しようか?」という際に最適な店だと思います.また,去年のおせちはトラントでとったのですが,リーズナブルな価格で納得の買い物でした.今年もここにするかも.

「この価格帯のレストランでスペシャリテとかいってんじゃねーよ!」という諸兄もいるかもしれません.そんなあなたには,池袋……といってもむしろ大塚ですがのジュイエーがあります.

ここのスペシャリテは「海老・帆立・雲丹のキャベツ包み焼き」これにつきます.というかこれを頼まないとウソ.旨味成分満載の三品が同時に入って居るんじゃまじって何が何だか分からないんじゃないの?との心配は無用の調和の取れたひと品です.比較的魚介類が良い店だと思うので,オードブルでも鮑あたりを頼むと良いと思います.

サービスも鼻声が特徴的なギャルソンが丁寧に応対してくれるので,ビストロにありがちな「あ〜.もうメンドイからワイン自分で注いじゃおうかな」なんてこともありません.

この店の問題はその立地でしょう.大塚駅北口から風俗店とラブホを右手に眺めながら歩いて到着という感じのお店なので,それほど親しくない女性とだと引いちゃうかもですね.ただ,だからこそリーズナブルに高いサービスが享受できるというわけでそれは諦めましょう.唯一考えられるのは池袋か馬場あたりからタクシーでいくことかな...


それにしても,フレンチで困るのが何人で行くかという問題ですね.やはり6人くらいで4・5本ほどのワインをシェアしながら飲むと各料理にあわせたお酒を愉しむことが出来るんですが……なかなか同志がそろわなくて困ります.その結果,いつもシャンパンということになりがち.シャンパン好きですけどねw