あれ?じゃあもっとインフレにしようよ!


大西宏氏のblog(消費者物価指数という幻に惑わされてはいけない)
毎日新聞社説(原油高と物価―指数に表れぬ値上げ圧力)
フジサンケイビジネス(生活用品次々値上がり…物価指数はマイナス 庶民感覚と統計にズレ)


がいずれも指摘している,「物価指数は下がってるけど日用品の価格は上がってるから,インフレだ」というタイプの論説の持つまずさ&やばさについて……


ARNさん
BUNTENさん
kumakumaさん
econ-economeさん
kmoriさん

からの指摘が相継いでいます.econ-economeさんによると朝日新聞は以前にも同じような指摘をしていたとのこと.


 それにしてもマスコミは「何が何でも今はインフレ」というかなんだかよくわからない「庶民感覚」というものを重視しているようです.

 まぁ唯一,一分の理かなと思うのが必需財への支出シェアが高い低所得者層に厳しいという指摘.金融政策は所得分配の手段ではないので「実質所得ではなく,貨幣価値の安定」(by非ヤング)を目標に行動するべき.以上.でもいいんですが.ふと思ったんですが,そんなに必需財価格が気になるなら,


もっとインフレにすればいいんじゃない?


そうすれば,選択的消費財の方がより値上がりして,必需品の相対価格は下がるでしょう.めでたしめでたしじゃないの.「政府も日銀も、物価と景気の見方を変えた方がいいかもしれない。「二極化した物価」は、より単純で誰でも出来る政策運営を求めているようにみえる」のですが.


 でもそうなると庶民様が電化製品を買えなくなる……って言うんだろうなぁ.そんなこといってたら価格変化はすべて問題だということになっちゃう.資本主義停止やね(いや是非そうすべきだって考えもあるかもですが^^).