金融政策論争

 ここ数日,ネットはもとより雑誌・新聞等でも金融政策についての関心が急激に高まっており,望ましい限りです.それにしても勝間和代氏の影響力の大きさにびっくり*1…….今回の勝間レクチャーはともすると専門家の中だけで議論されるにとどまりがちであった金融政策の話を多くの人に重要な課題として認識していただく大変大きな契機に,そしてもしかしたら歴史的な政策転換への出発点となるのではないかと思います.

 一連の論争で現在の日本の金融政策の問題点とその改革を巡る論争をはじめて知ったという人もいるでしょう.そして,その議論に大いに説得された人,疑問視する人様々だと思います.むろん飯田は,

  1. デフレが大きな問題であり,その脱却が必要である
  2. デフレからの脱出のためには金融政策方針の転換
  3. 2%程度の安定的なインフレを目指す政策を実施すべきである

と考えております.これらをネット上の呼び名にしたがってリフレ論と呼びましょう.そこで,これらの論点への批判にお答えすることで,各所での議論のよすがにしていただければと思います.

*1:実際,勝間さんが国家戦略局でデフレ脱却の必要性とその方法を発言してからの数日で主要紙2つ,雑誌3つから取材依頼が来ました.僕でこんなに電話やメール来るんだからメジャーなエコノミストはもっとだと思います.